9/26 Red Shirt
『教頭のなにがしと云うのが居た。
これは文学士だそうだ。
文学士といえば大学の卒業生だからえらい人なんだろう。
妙に女のような優しい声を出す人だった。
尤も驚いたのはこの暑いのにフランネルのシャツを着て居る。
いくら薄い地に相違なくっても暑いに極っている。
文学士だけに御苦労千万な服装をしたもんだ。
しかもそれが赤シャツだから人を馬鹿にしている。
あとから聞いたらこの男は年が年中赤シャツを着るんだそうだ。妙な病気があったものだ。
当人の説明では赤は身体に薬になるから、衛生のためにわざわざ誂えるんだそうだ。
いらざる心配だ。
そんなら序に着物も袴も赤にすればいい。』
(夏目漱石「坊っちゃん」より)
Old Cotton Chamois Cloth Red Shirt
本日は赤にしてみました。
そして、スタイリッシュなサイズ感で。
タフなコットン生地を起毛させ、ふわふわとしたシャモアクロス。これからの時期なら恐らくあの様な異論はないかと思います。
…ただひとつ、
「おれ」からの卵にはご注意下さい。
学生ぶりに改めて読んでみようかな。
LEMONTEA 阿部
03-5467-2407