青年の様にも

これは阿部の主観ですが、

ファッションにおいて、行き過ぎたアバンギャルドは着用者のセンスと勢いを問われる部分が多く、その光景は周囲をも巻き込んで人々に深い関心と感動を与えるポジティブ要素と、下手をすれば地獄絵図の様な光景にもなりうるネガティブ要素が表裏一体で付きまとうものだと思います。

その様な中でもこれだけ長い期間に渡り、

そして今現在も発信を続け、

これだけ幅広く展開し、周知され、愛され、

そして賛否両論も受け容れている様に感じるこのブランドの姿勢に、自分は深い敬意を払っている所存です。

今回のご紹介はそのアバンギャルドの裏側と言いますか、底支えになっている部分のピックアップ。

  

 

このブランドに対する、

「アバンギャルド」というイメージから、

少し離れた視点から。

それはブルックスブラザーズのシャツの様な、着心地良く、コストパフォーマンス良い日常的なシャツとして自分は捉えております。

一見はどうという事は無さそうな見た目、

他にも探せばありそうな見た目。

しかしそれらのネガティブは、

生地に触れ、貝ボタンを留め、

袖を通した後の姿を見て、

初めて覆るかもしれません。
あぁこういうプロダクトもしているのだなという静かな感動。ファッション好きが周知のブランドにも関わらず、意外と気づかれていないケースも多い様に思います。

『日用品としての服の心地良さ』

もう、十分なポジティブ要素。

集めて発信する事は

なかなか容易ではありませんが、

これは自分なりの視点から

過去コレクションより厳選のご提案。

    
    
    
   

1980,1990,2000’s

Old COMME des GARCONS

HOMME & HOMME DEUX

シャツという日用品に絞った選択。

着用の際の空気を含んだフィッティング。

肌触り心地良いコットンのブロード生地。

幅広いシーズンの期間より、

今回のテーマに沿う物を選択。

少年の様な心地で青年の様なビジュアル。

その“何気無い良さ”をどうぞご覧ください。

  
   
COMME des GARCONS 16-17AW

https://spur.hpplus.jp/collection/season/1617aw/comme_des_garcons/

一方レディースラインでは、

「“こうでも”なくちゃ」をやっていますね。

同じ冠の名前を持つブランドで、

こうもそれぞれ提案のベクトルに変化を付けられる地位を確立した会社も類い稀に自分は思います。

そしてファッションという世界が、

やはり楽しい物だと再認識される心地です。

   
   
店頭のヴィンテージレーヨンの1着。

リアルクローズに攻めの姿勢の方を少し落とし込みたいかたはこちら。

当店も幅広いご提案を揃えて、

本日もご来店をお待ちしております。

LEMONTEA 阿部

03-5467-2407