7/25 (火) バイヤー帰国入荷
こんばんわ。明日買付より帰国します。バイヤー山口です。今回のBLOGは明日手持ち入荷日分で持ち帰るラインナップの中から1点ピックアップし、ご紹介したいと思います。
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さっそくちょっと話を脱線します。
「 純平 (山口) さんってどこで服買ってるんですか?」
「 いつもどういう服欲しいってなりますか? 」
店頭で聞かれる多い質問ベスト2。
1)服は基本的に良いと思えば、新品でも古着でも、メンズでもレディースでも場所は問わずどこでも買います。 飯屋とかもあんまり調べて行くタイプではないので、適当に歩いてたら美味そうだからとりあえず入って食べる。って感じなので、洋服を買うときもそんなテンションです。SNSが発達する時代だからこそ、そういう部分はアナログでありたいなって。
2)自分って理屈っぽい感じが苦手で、どちらかというと感覚、直感を1番大事にします。基本的に着た瞬間ビビッとくるか、来ないかが判断基準。ブランド (メーカー) が何か。年代はいつなのか。という部分は1番最後に見ます。あんまりそこが買う基準にならないので。
着て “格好良い” ってシンプル/直感的に思うか。
着て “うわぁ、これ難しい服だな..” って洋服から宿題を課されたような気持ちになるか。
この心情になった時に “欲しい!!” って自分はなります。
モノ珍しさやウンチクよりも、何か着た瞬間に心揺さぶられるモノがあるかないか。そうやって選んだ洋服ってやっぱり今でも所有してますし、着続けています。
特に古着に限っては、店頭で「 純平さんの着ているそれ欲しいです 」 って言われる事多々あるのですが、恐らく中々同じやつは見つからないと思います。笑 何故なら自分の持っている古着って変なやつが多くて、所謂プライスレス的価値のあるモノを好む傾向にあるから。
という事で、話を本題に戻します。
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今回買付の中でも、とりわけ “プライスレス的価値” を感じた1着。
素材は程良くヘヴィーなコットンキャンバス生地。茶染めした後に恐らくケミカルウォッシュ加工を施している本品。様式はライダースジャケット。メゾンやデザイナーズが (で) やりそうな (ありそうな) 事 (モノ) を数十年前に名も知れぬ誰が既に作っていた軌跡に先ず痺れます。仮にラルフローレンなどのタグが付いていたら、珍しいとは思いますが “ラルフか” って必ず納得する (できる) と思います。でも本品はブランドタグも品質タグも無し。詳細不明の古着である事に意味がある。
所謂これが “プライスレス的価値” で、古着って言わずと知れた既に市場的価値の付くヴィンテージや大衆に知れ渡った価値の付いたモノって沢山ありますが、勿論それらも魅力的ですし、好きですが “探して見つかるモノ” “出会うモノ” 後者にあたるプライスレス的価値のある古着に自分は魅力を感じます。
探して見つかるモノでは無いので、コレが欲しかった!! っていう感情では無く、突拍子も無く目の前に現れたソレにただただ心掴まれるというまさに “一目惚れ” の感情を体現出来るのがこういった古着かなと。
一般市場での価値が無くても、手にした人が “めちゃくちゃ良い” って思うその感覚 感情にこそ本当の価値があると思っています。今回もプライスレス的価値のある古着持って帰ります。
Store Manager/Buyer 山口
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Lemontea 03-5467-2407