08/24 時代に流されない服


本日の明朝、

イギリスのCSMでファッションを

勉強中の知人のメールが1通届いていました。

中を開けば、

「2070年のファッションはどうなっているか、トレンドは何だと思うか。」

…何やら課題でアンケートを

取っているようで。

世界1位のファッション大学からの問いは

日本時間の午前4時半の自分の脳には

あまりにも急過ぎた結果、

そっと

電源を落としました。

約50年後のファッション。

現時点での情報・知識を駆使した先見性や、

個人の独創的なアイディアなどが

自由に問われている事を汲み取れる、

その様な課題なのでしょうか。

個人としては、

服にこれ以上のオーバースペックを

求める必要はないと思いますし、

ビジュアルは大きく変わらないかなと。

しかし再生繊維や染料の技術革新は進み、

またウェアラブル端末としての提案も

洋服にどんどん絡んでいくとも思います。

そして、アジア圏や中東イスラム圏、

アフリカ圏のなど世界各国のデザインも

一層洋服に落とし込まれるのでしょうか。

一度考え始めると、

ファッションにも様々な事象は起こり得ると

まだまだ可能性を感じます。

一方で、

こちらは約50年前に開発され、

雨を通さず中の蒸れは逃がす

“Gore-tex”素材を1980年代に用いた、

米軍のハイスペックジャケット。

支給開始当初はコストが掛かり過ぎて、

世界の軍事費総計の半数近くを占める

米国でも全兵士に支給出来なかったそうで。

この様に綺麗なコンディションの物は、

今でも十分過ぎる現役のハイスペック。

そして何よりファッションとして、

褪せないデザイン・バランス感覚。


USARMY Vintage

ECWCS

Gore-tex Camouflage PARKA

自分達が思う、

ゴールデンサイズが奇跡的に揃う

なかなか機会の無い絶景。

流行という物はその言葉の通り、

“流れるもの”なのだと思いますが、

デザイン先行ではない、

手間をかけた機能美の末のデザインは、

時代の流れに右往左往する事が無く、

いつの時代にも通用するのかもしれません。

その様な洋服を誰もが

手にする訳ではありませんが、

洋服好きの洋服の楽しみ方の一つとして、

この先も生み出し、

提案をしていきたいですね。

イギリスにいる彼も

このBlogを読んでいるはずですが、

経済が世の中を回していく限り、

着用者の先々を本当に考えた服も、

粗末な服も、

目には楽しく新しい服も、

現代ファッション市場と変わらない

バランスで作られる様に思います。

前述の様な

世界のファッションの流行に

変化はあるのかもしれませんが、

2070年にも、

「Tシャツにパーカー、カッコ良いよね」

と話している可能性は

十分に有り得る事に自分は考えます。

もう十分のスペックです。

LEMONTEA 阿部

03-5467-2407